開講講習
【選択領域】 6時間
「キリスト教教育の存立基盤とその意義」
我が国における宗教系学校の存在意義は大きい。本講習では、宗教系私学の設立目的、存立の根拠、建学の精神、その歴史と実際についての理解を深め、宗教系諸学校の果たすべき社会的責任と存在意義を解明していく。また現代社会における宗教教育の果たすべき役割に着目し、昨今進められている道徳教育、主権者教育、平和教育などと私学の宗教教育がどのようなかかわりを持つのかを考察する。さらにキリスト教教育の今日的課題と今後の展望についても論じる。
【選択必修領域】 6時間
「子どもの発達の理解と実際」
子どもたちの心にいったい何が起きているのか。心の発達のバランスを崩した子どもたちをどのようにサポートすることができるのか。そもそも完全にバランスのとれた子どもなど一人もいない。「生きにくさ」を抱えたすべての子どもたちがいきいきと成長するために、学校はどのような環境を整えられるのか。児童・生徒の発達について(発達障害、軽度発達障害、虐待など)の理解を深め、病んでいる子どもたちに寄り添うことのできる支援体制・連携体制の在り方を検討する。
【選択領域】 6時間
「教師がどのように成長するか~教師の自己理解と資質能力の向上~」
教師のもつ世界観・人間観は子どもたちの価値観形成、そして私学においては学校形成そのものに大きな影響を及ぼす。変動する時代のなかで、どのような価値観で歴史・世界・学校・社会・家庭・人権・いのち・からだの形成を捉えていくのか。また日々直面する生徒対応、保護者対応、学級経営、教育支援などに求められる教師の資質とは何なのか。本講習では、受講者自身の自己省察を通し、教師としての教育的使命を再確認するとともに自身の内面的な成長を遂げることを目指す。
【選択領域】 6時間
「すべての子どもの心とからだを育て、支える生活臨床――睡眠を中心とした生活の立て直し――」
夜型社会の進行による睡眠時間の短縮化など、すべての子どもの生活習慣が激変する中、睡眠の乱れ(崩眠)は食環境・対人関係などと関連し、生活全体や心身の状態に影響している。本講習では、乳幼児・小中高生対象の生活実態調査と睡眠健康教育実践研究の結果などをもとに、睡眠のメカニズムに基づいた生活の立て直し(生活臨床)の意義と具体的方法を、食生活のあり方とも関連させながら、積極的(開発的・予防的)生徒指導さらに育てる(予防・開発的)カウンセリングも含めた複眼的視点から検討する。
【必修領域】 6時間
「教育の最新事情」(桜美林大学の提供する講習です。受講料が異なります。)
イ) 国の教育政策や世界の教育の動向
ロ) 教員としての子ども観、教育観等についての省察
ハ) 子どもの発達に関する脳科学、心理学等における 最新の知見
ニ) 子どもの生活の変化を踏まえた課題